【FJORD】UNIX・Linux理解の肝
UNIX・Linuxを理解するうえで肝となるところについて解説です🔑
目次
1.ファイルとディレクトリ
パソコンを使っていて「ファイル」という言葉はよく使われますが、改めて何者なのか勉強します。
日常で使う「ファイル」は沢山の書類を挟んで保管するものですが、コンピューターでは、ファイルはひとつのデータ(情報)のことを言います。
情報の単位がファイルです。この様々なファイルを保管しておくためのファイルをディレクトリと言います。
ディレクトリもファイルの一種で、「ディレクトリファイル」とも呼ばれます。
ディレクトリはWindowsやmasOSでは「フォルダ」とも言われます。
また、ディレクトリにディレクトリを保存することもできます。
この階層(ツリー構造)を上下に示すと、以下の図のようになります。
UNIX・Linuxでは全てのファイルがディレクトリによって整理されています。ツリーの最上層のディレクトリをルートディレクトリまたはトップディレクトリといい、スラッシュ/
で表します。
※管理者の root とは別物です。
2.標準入出力
CUI環境で様々なコマンドを実行すると、コマンドに応じた結果が返ってきます。
もっと細かく言うと、コマンドを実行する時、キーボードを使ってコマンドを入力しています。
そして、結果はディスプレイに出力されます。
UNIXでは、コマンドの入力元を標準入力といい、出力先を標準出力といいます。
多くのUNIXディストリビューションでにおいて、初期設定で標準入力がキーボード、標準出力がディスプレイとなっています🤖
このことから分かるように、コマンドはファイルと装置を同時に扱うことができます✨
なお、出力がエラーの場合は、結果は標準出力ではなく標準エラー出力に出力されます。
3.リダイレクション
標準入出力の接続先を切り替えることをリダイレクションと言います。
3-1. 標準入力のリダイレクション
初期設定でキーボードとなっている標準入力ですが、例えばテキストファイルの中身を入力したい場合などにリダイレクトすることができます。
<
の続きに入力元としたいファイル名を記載することで、ファイルの中身を入力することが可能です。
また、<<
の続きに文字列を指定すると、その文字列が現れるところまでの内容を入力します。
3-2. 標準出力のリダイレクション
初期設定でディスプレイとなっている標準出力も、出力先をファイルに切り替えることができます。
>
の続きに出力先としたいファイル名を記載することで、コマンドの結果をファイルに書き込むことが可能です。
さらに、>
ではファイルの上書きとなりますが、>>
でファイルの最後に追加することができます🖊
3-3. 標準エラー出力のリダイレクション
標準エラー出力のリダイレクションは標準出力の方法とほとんど同じですが、記号が>&
、>>&
といったように&
の文字がつきます。
リダイレクションのイメージはこんな感じです。
4.パイプ
パイプ|
を使うと、出力をそのまま入力として使うことができます。
command1の出力結果をそのままcommand2にしたいとき、command1 | command2
という書き方になります。
ここまではイメージの説明でしたが、これらの概念がLinuxを使う上でとても重要になります😊